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骨盤固定スリング:サムスリング-II:―評価と推奨の背景―
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サムスリング & サムスリング-II
評価と推奨の背景
【サムスリング開発のバックグラウンドと製品】
A1. サムスリングとは何か
サムスリングは骨盤固定専用副木です。米国を例にとると自動車事故、落下事故あるいは圧挫事故による骨盤の損傷は出血に起因する死亡率が25%にも達します。サムスリングは骨盤を外周から圧迫固定し危険な出血を止める有効な応急手当装具です。プレホスピタル時にも入院後にも、誰が操作してもサムスリングの特許バックルは臀部サイズに応じた適正ニュートン値で自動的停止し最適の固定圧力を維持します。Bone &Joint Surgery誌、Trauma Injury誌、EMS Service誌、ASTM-Int'l (アメリカ国際材料試験協会)等々がEBM (Evidence Based Medicine) に基づいてその仕様と効用を医科学的に検証し認定した骨盤固定専用副木です。
(最終ページの文献集参照)
サムスリングとは何か
 
A2. 骨盤固定安定化の重要性
骨盤固定安定化の重要性 JATECが指導する初期診療・骨盤外傷の扱い(Diagnosis and initial management of pelvic fractures)は、「骨盤骨折は鈍的外傷患者の出血性ショックの原因として常に考慮せねばならない致命的損傷の一つである。(中略)骨盤外傷の救命率の向上には (中略) 速やかに止血対策を講じる事が重要である。(中略)止血は骨盤骨折部の固定安定化を優先する(中略 )救命救急センターに搬入された不安定型骨盤骨折患者で骨折部の固定が行なわれていない場合、ストレッチャーからCT台または血管造影台に移動しただけで血圧が低下する症例を経験した事のある救急医は少なくないであろう」と、骨盤骨折に伴う出血の危険性と骨折部の早期固定安定化の重要性を指摘しています。(注: C2)
 
A3. スタンダードプロトコール
New Concepts in the Prehospital and ED Management of Pelvic Fracturesによれば、世界の外傷外科医は骨盤骨折の受傷後の速やかな安定化の重要性に同意しています。骨盤骨折は後腹膜出血を伴い死亡率が高く自動車事故に共通した死亡原因の一つです。危険な出血の可能性ゆえに、受傷者の臀部に対する何らかの外周帯等の適用はスタンダードファーストエイドプロトコールに含まれています。(注: C3)
 
A4. そのための固定装具がある
JATECが指導する初期診療は「骨盤骨折の固定にはさまざまな方法があるが、前後圧迫外力による回旋不安定型 (いわゆるopen book型)や垂直不安定型では(中略)骨折部を安定化する必要があり(中略)その目的のために製品化された固定装具による整復固定が有用である」(注: C2) と、サムスリングの有効性を指摘してます。
 
A5. 救命率の向上
サムスリングはBone & Joint Surgery誌あるいはEMS Service News誌などが唯一医科学的に認定する骨盤輪外周圧迫整復装具PRCCSD (Pelvic Ring Circumferential Compression Stabilization Device)です。TRAUMA Injury誌発表のEmergent Stablilization of Pelvic Ring Injuries by Controlled Circumferential Compressionと題したClinical Trialは、サムスリングがその自動管理された張力により過剰圧迫することなく損傷した骨盤輪を効果的に固定すると結論しています。また、EMS News Service誌掲載のThe Pelvic Fracture Stabilization in the Fieldはサムスリングが受傷直後に現場で装着されれば骨盤損傷に伴う出血を未然に防ぎ救命率の向上につながると指摘しています。(注: C4) (注: C5)
 
A6. サムスリングの販売と改良
サムスリングは非侵襲型の骨盤骨折固定整復用具としてアメリカを中心に全世界の救命救急センター、整形外科並びに救急隊員により外傷の現場で実務使用されています。アメリカでは2003年9月のリリース後16ヶ月で約10000本販売されています(2005年2月現在)。この間にアメリカ国内だけで少なくとも10000回使用されているはずですが、一度としてコンプレッションレベルについて苦情など受けたことはありません。(Dr.Scheinberg)
サムスリングの販売と改良 その後、サムスリングにいくつかの改良が行われました。その1は従前からのX線検査対応とCT検査対応に加えてMRI検査対応にしたこと。その2は、患者の臀部外周寸法の違いに対応するために、L/M/Sの3サイズを揃え、さらに尿道カテーテルやインターベンショナルラジオロジーなどに対応し易いように装着時のベルト面前方を細く狭くしました。各モデルはそれぞれ臀部サイズ別に張力オートストップの適性ニュートン値が与えられています。言うまでもなく、この改良後もオートストップするコンプレッションレベルについて一度として苦情あるいは合併症の報告を受けたことはありません。その緊急性目的を達成するために、各救命センターあるいは救急隊はL/M/Sの3モデルをそれぞれ1〜2常備しています。(Dr.Scheinberg)

2009年10月に発表の新製品サムスリングーIIではベルトとバックルを一体型とし、
1.サムスリングーIIを差し込む、
2..サムスリングーIIをバックルに通す。
3.ストラップを両方からクリック音がきこえるまで引っ張る。
の3段階簡単装着になりました。
 
A7. ホスピタル&プレホスピタルユース
サムスリングは入院後に医師によって装着された際はもちろんのこと、救急隊員が事故現場で安心して患者に装着できる簡単な用具として開発製造されています。TRAUMA Journal誌とEMS News誌は サムスリングの装着が患者の痛みを軽減し搬送を安全容易にしていると指摘しています。大事なことは、サムスリングのオートストップバックルが誰がどこで操作しても安全で最適な張力ニュートン値を自動確保することです。(注: C6) (注: C7) ホスピタル&プレホスピタルユース
 
A8. 国際標準仕様
ASTM-International (アメリカ国際材料試験協会)はPRCCSD の標準仕様を規定しています。 ASTM-Int'l F2428 Standard Guide for Selection and Use for Pelvic Ring Circumferential Compression Stabilization Devices (PRCCSD)によれば、例えば3.4項-PRCCSDの臀部外周装着位置は大転子あるいは恥骨結合部の高さを中心にすべきで、7.1項-PRCCSDは患者装着時に骨盤輪に対して張力がコントロールされ効果的で且つ安全な外周圧迫固定力を適用できるものでなければならなくて、7.2項-PRCCSDによって供給されるコントロールされた外周圧迫固定力の効率と安全性は医科学的に検証されたものでなくてはならない、と規定しています。サムスリングはこの国際標準仕様に合致した唯一の製品です。(注: C8)
 
A9. 適正比較
他にも非侵襲型の用具はさまざまあります - 例えば、バキュームバンデージ、MAST(military anti-shock trousers), ラッピングシート、ダラスバインダー、T-POD等です。ただし、これらはいずれもサムスリングのようにEBMに基づき安全性と有効性の証明を得たものではありません(注C8)。この点についてSt.Joseph's Hospital Reportはさらに「1.装着位置が明確に指示されている/2.整復&安定に必要且つ適切な張力が維持される/3.安全な張力が維持される/4.安全且つ適切な張力が管理されている/5.臨床レポートが正規の権威医科学誌 (Peer-Review誌と呼ばれます) に発表されている」を挙げてサムスリングと他の用品との違いを指摘しています。(注: C9)
 
サムスリングのアメリカに於ける使用法→ サムスリング-II
 
 
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