やけど・熱傷は災害現場、紛争現場、戦場は勿論のこと、家庭でも製造工場あるいは飲食店、レジャー施設など、更に救急対応と消防でさえも、時とところを問わず発生しています。こども、高齢者そして身体障害者が熱傷の危険にさらされています。昨今の高温による調理法が家庭での料理やレストランにおける食事中のやけどの発生を増加させています。 熱傷は60℃を超えた熱が皮膚に数秒接触するだけでも発生することが知られています。たとえ接触温度 が50℃程度でも、数10 秒〜数分間でやはり熱傷が発生し、熱傷部の温度が下がるまでやけどによる皮膚 の損傷は進行します。調理に関連する一般的熱傷の直接起因をみると…